@article{oai:jicari.repo.nii.ac.jp:00001031, author = {大山, 貴稔}, issue = {8}, journal = {「日本の開発協力の歴史」バックグラウンドペーパー, Background Paper of Japan’s Development Cooperation: A Historical Perspective}, month = {Oct}, note = {本稿は、利他主義的な見地/利己主義的な見地という分析枠組みを導入し、日本における ODA 言説の変遷を跡づけたものである。日本の ODA 言説において利他主義的な見地(国際的に「貢献」するため、人道的な問題を解決するため)が後景化し、利己主義的な見地(「国益」のための「戦略」的な援助を、「顔が見える」援助を)が前景化した経緯を詳らかにすることを目的とする。具体的には 1970 年代から 1990 年代末に見られた ODA 言説の変遷を俎上に載せた。このような歴史的な検討を踏まえたうえで、開発協力大綱の策定を受けて「国益」追求の是非が問われる現況において、日本の開発協力についての理論的な考察の重要性が高まっていることを示唆した。 ODA 言説の変遷については、以下のような区分で描き出した。第一に、利他主義的見地が前景化する 1970 年代の様相である。日本を「大国」かつ「平和国家」として主体化する実践が勢いづくなかで利他主義的な見地が形成され、ODA が脱政治化されていく様子に触れた。第二に、1980 年代から 1990 年代初頭に見られた新たな言説を形づくる契機を取り上げた。湾岸危機・戦争を機に広まった存在論的不安と、経団連に鬱積していた危機意識に端を発する利己主義的な見地の萌芽を視野に入れた。第三に、1990 年代半ば頃から利己主義的な見地が前景化する様子に焦点を当てた。ODA 予算削減と対中経済制裁をめぐる言動を事例として検討した。総じて ODA という単一の政策領域のなかだけでなく、日本の対外政策一般をめぐる政治コミュニケーションのなかで ODA 言説が形づくられてきた様子が明らかになった。}, pages = {1--24}, title = {戦後日本における ODA 言説の転換過程――利己主義的な見地は如何にして前景化してきたか――}, year = {2019}, yomi = {オオヤマ, タカトシ} }