@article{oai:jicari.repo.nii.ac.jp:00001030, author = {笹岡, 雄一}, issue = {7}, journal = {「日本の開発協力の歴史」バックグラウンドペーパー, Background Paper of Japan’s Development Cooperation: A Historical Perspective}, month = {Oct}, note = {ポスト冷戦期において「貧困削減戦略(Poverty Reduction Strategy:PRS)」は急速に進化し、唱導され、形成された。本ペーパーは、PRS が当時の時代環境のなかで注目され、議論が白熱した国際開発戦略上の意味を抽出し、問うことを目的とする。PRS の潮流の背景には、統合機運の欧州が結束するなかで、グローバル化のリスクに対処するために中道左派(社会民主主義勢力)政権が台頭し、彼らの国内政策が国際開発にも応用されたこと、また途上国を含め公共セクターの制度改革が試みられ、それと PRS が密接に関連していたことがあった。そのアプローチは 2000 年代半ばから衰退する。ドナー側の要因としては、①中道左派政権が衰退傾向に入り、新興ドナーが台頭して、援助のアプローチが変化した、②2001 年の「9.11. 同時テロ」以降の援助が PRS から 3D に変化した1、③イラク侵攻が政治的安定をうまず、米英の民主主義のメッセージが色褪せた、④リーマン・ショックを契機に先進国の経済力が低下し、援助増大の機運が低下した。途上国側の要因としては、①アジアでは経済成長が持続し、所得貧困が激減した、②新興諸国が台頭し、低所得国でも資源開発を背景に外国投資ブームが起きた、③PRS の潮流も民間セクター開発への支援の割合が増え、同時にインフラの援助が増えた、④民主化政権がインフォーマルな権威主義体制を含むハイブリッド・レジームとして定着し、各種の制度改革にストップをかけたことが指摘される。最後に、PRS の将来へのインプリケーションについて言及する。}, pages = {1--33}, title = {貧困削減戦略(Poverty Reduction Strategy)の今日的意味}, year = {2019}, yomi = {ササオカ, ユウイチ} }